あらすじ ここは東京の片隅にある寂れた下宿屋「徳秀館」。 
星野謙作・夏子夫婦が営んでいるが、二人の関係は冷え切っていた。 
夏子は謙作との夫婦生活に嫌気がさし、熟年離婚を考えるようになる。 
そんな矢先、謙作が出かけた先で急逝。 
40年間の結婚生活を振り返り、夏子は言いようのない虚無感に襲われる。 
 
そんな夏子の前に突然現れたのは…。 
  “私ね、おばさんの願いを叶えにやって参りました!魔法使いマリーです!” 
にわかには信じられない夏子だが、4つの願い事を叶えてくれるというマリーに望んだのは「タイムスリップ」。 
  “やり直したいのよ、人生を。” 
過去に行って歴史を変え、謙作ではなく初恋の人と結婚したい。

願いを叶えるべく、夏子とマリーは1970年、昭和 45年へ。 
 
時代は高度経済成長。万博で賑わう一方、学生運動全盛期の真っ只中であった。 
そんな中、2人は首尾よく当時の徳秀館に転がり込むことに成功する。 
若かりし自分と、初恋の人・中富とをくっつけようと必死になる夏子。 
果たして夏子の願いは叶うのか。歴史は変えられるのか。 
 
そして次第に明らかになる真実。 
 
  秘められた信念。 
  それぞれの思い。 
 
  隠された5つ目の “願い事”。 
 
全てが明らかになった時、夏子が願うこととは…?